#016 能登内浦岸サイクリング(2)
14時半、見附島到着。

島の形が軍艦に似ているところから別名「軍艦島」とも呼ばれる高さ28mの奇岩。能登のシンボルとしても有名で、また見附島から昇る朝日は絶景で一見の価値があります。浜辺には縁結びの鐘があり、その名も「えんむすびーち」と呼ばれています。空気の澄んだ晴れた日には、はるか遠くに立山連峰が見られ、夜にはライトアップもされるロマンチックスポットです。(石川県の観光ガイドのページより)
別名「軍艦島」なかなかカッコいい姿の島です。初めて見ます。
島を望む海岸にも縁結びの鐘があります。

カネがなって驚きましたが老夫婦が仲睦まじく遊んでいました。

何かこういうの微笑ましくて良いですね。


先ほどあった恋路海岸の鐘にはくだらない落書きがいっぱいありました。
せっかくのいい雰囲気が残念でなりません。

ここに食事処があり、ようやく食事にありつけた。

サザエごはんセット。

冷え切った身体には温かい食事がありがたい。

あったかいんだから〜♪(笑)
byクマムシ

ここまで75キロ。帰りをどうするか考える。
ここまで走ってきた海岸を戻れば間違いなく夜になってしまう。
夜の海岸はことさら寒そうだ。
輪行バッグを持ってくれば良かった。
朝、すごい迷ったあげく邪魔だと判断して置いてきてしまった。
すごく後悔。
iPhoneで最短ルートを検索すると能登半島を横断する道が表示された。
景色は楽しめないが最短距離を走ろう。
山中の道だけに勾配の連続になるのだろう。想像はつく。
でも時間短縮を狙うにはそのコースしかない。

珠洲市から穴水町(能登空港)へ繋がるバイパス道路を走る。

勾配はやっぱりきつい。

膝にダメージがくる。引き足を意識して…
宮ちゃん(って誰だ!?笑)からハムストリング強化に9時から12時の位置で引けと聞いたので試してみる。
引き足を意識すれば膝の負担は少ない。

しかし速度は時速10キロ前後。
帰りあと何キロあるんだ。行きは75キロ。
このペースで走っていたら軽く7時間!?
これはヤバいぞっ!いそげーっ!

だんだん道路の残雪がひどくなってくる。
ところどころ路肩いっぱいに雪が残っていてとても怖い。
雪の上は走れない。
仕方がないので白線の中に入るが、信号も横断歩道もない、ほとんど高速道路同然のバイパス道路。車がハイスピードで走り抜けるので後ろから追突されないかとても恐怖。
高速道路の走行車線を自転車一台が走る事をイメージすれば伝わるか?
今年のモットーは「無事之名馬」です。
ここで死ぬわけにはいきません。
「オレは生きて帰還するんだ!」遭難もの、戦場もののドラマを思い出して演じる自分に酔いながら(笑)、車をやり過ごしてから一気に走ります。
もう一面の銀世界。
ただ一本通っている道は上り坂…

涙が出ます。(ToT)
尻が痛い。膝が痛い。寒い。向風が辛い。

いよいよ日が暮れてきます。この道はいつまでいつまで続くの?(T_T)
そうして … … … … (T.T)

ようやくこのバイパス道が終わり、穴水町に到着した頃には夜です。
バイパス道路は40キロありました。
寒い。痛い。怖い。
今度は路面凍結が怖いです。気温は0℃。
自転車ライトでは、濡れてるだけか凍結しているのか走りながら判断までできません。
尻、膝の痛みの次は指先の神経が寒さで麻痺してしまい力が入りません。
ビリビリとしびれて痛い。
ギアチェンジ、ブレーキング。指先が動かないと自転車がコントロールできません。
昼買ったカイロを出してハンドルごと握りしめて血が巡るようにします。
尻が痛い。膝が痛い。指が痛い。寒い。向風が辛い。(うるさい)
七尾湾岸は真っ暗。自転車ライトだけが頼りです。でもこれが最後。ここまで温存してきた膝を酷使。ペダルを踏み込み一気にゴールを目指します。
尻が痛い。膝が痛い。指が痛い。寒い。向風が辛い。(しつこい)
19時ようやくデポ地に帰ってきました。

膝が限界。ペンギンのように歩いてあったか〜い缶コーヒーを買います。

あったかいんだから〜♪(笑)
あ~やっと手に血が巡る〜(T_T)
行きは楽しめましたが帰りは大変な苦行でした。
131キロ走りました。

また、走りに来よっと。
~追伸〜
翌日、自転車はドロだらけ。
シクロクロス走ってきたわけじゃないのに〜(T_T)
